被災地支援市民ボランティアに参加


11月11日より釜石へと出発、12日午前8時頃、活動地(昭和園クラブハウス)に到着。
10時開場にむけ、サロン開場設営、仮設住宅へのチラシ配りと、それぞれの役割を皆、被災者が喜んでもらえるだろうかと期待を膨らませながら、準備に励んでいました。チラシの成果か5,6人の方が早くから待っていてくれました。私は「卵など差し上げたい班」で、安田養鶏場の卵、クッキー、走水の水、婦人、紳士用の冬物を配るボランティアでした。
食べ物と衣類の場所が離れていたので両方を同時に把握出来なかったのが残念でした。

天気が良かったので外にブルーシート敷きその上に衣類を並べました。半袖でいい位の暖かさでした。横須賀から持って行った衣類はあっと言う間になくなり、釜石の学校の体育館に置いてある衣類を追加で並べました。「これ、似合いそうですがどうですか」と声を掛けたり、「サイズが合うようならこれどうですか?」と背中にあてて見たり、卵の方では、1袋に2個のたまごでしたので、「うちの家族は7人なんです。」、「隣の人に頼まれたの」「10個入りじゃないんだ」とかいう人には余分に差しあげたりしました。「赤い卵なんて買えないんだよ」と子どもに話しかけているお母さんもいました。チヨットですが、被災者の方とふれあう事が出来た気がしました。クッキーはとっても好評でした。子どもおもちゃサロンでは布のおもちゃで楽しそうに遊んでいました。このボランティアをNHKが放送していて、それを見て子どもにせがまれて来た方もいたそうです。喫茶コーナーでは傾聴ボランティアの方が接待しお話をされました。喫茶にはコーヒー、ジュース、たまごスープ、これが又とってもおいしかったです。お昼には岩手の社協の方が用意してくれたカレーをご馳走になりました。

15時終了し片付けた後、集合写真を撮り、16時頃、宿泊地(花巻鉛温泉)へと向かいました。夕食をとりながらのミーティングの予定でしたが、時間がないのでバスの中でのミーティングになりました。沢山の人、子どもが来てくれて良かった。楽しかった。

湯治場でとてもレトロで最初は驚きましたが、温泉がとても良くって、ボランティアで来たのに申し訳ない思いがしました。13日は8時に旅館を出発し被災地視察をしました。岩手社協の局長さんが釜石、大槌を案内してくれました。3月11日の津波が来る前からの映像を撮り続けテレビでは見る事がなかった衝撃的な映像でした。ビデオを見ながら被災地を案内してもらい8か月立つと云うのに、家がそのままだったり、車も流されたままの状態だったり、瓦礫も積んだままでした。東北の人は我慢強く、辛抱強く、多くを語らない人が多いと思うのですが、流石に、政府に対しての怒りと苛立ちを局長さんから感じ取りました。気持ちが分かるだけに目頭が熱くなり、胸が痛みました。私たちに出来る事は本当に小さな力ですが、政府がその小さな力を大きく出来るよう行動すべきではないか、これから寒さが厳しい冬、どう考えているのでしょうか。

今回のボランティアバスに参加させていただき本当に感謝しています。被災者の方へ私が出来る事からはじめていきたいと思います。そんな事を考えながら横須賀へと帰って来ました。紅葉ラッシュなのか道が渋滞し10時半福祉会館前に到着。みなさまご苦労様でした。(おおしまよし子)