定期的に避難訓練をおこなっているサポセンですが、こんなに大きくて本格的な避難訓練は初めて!
おおぜいの方々に協力をいただき、有意義な一日になりました。

実施日 2024年11月3日(日)
参加人数 約50名

被災当時のお話と現状についてのお話

本日ひとりめのゲストは、輪島市在住の柴田剛さん

柴田さんは被災輪島塗漆器のリユース販売をおこなっています。能登半島地震および豪雨で被災した輪島塗(各家庭で大切に使われていたものの家屋が崩壊し、置き場がなくなって捨てられてしまう漆器)を販売をし、売上げを輪島市町野町(まちのまち)への支援金として活用する活動をしています。
(会場では【被災輪島塗漆器のリユース販売】もおこないました。大人気!)

対談形式の講話
ご自身が被災者である柴田さんとサポセンスタッフの茂澤による対談です。
茂澤は、能登の災害支援に3回行っています。その活動の中で、能登の輪島塗を支援している柴田さんに出会いました。

お話は、輪島塗魅力、地震の被害状況、とどめを刺すようにおこった9月の豪雨。地域住民の協力体制についても語られました。
氾濫した鈴屋川沿岸は地形が変わってしまうくらいの甚大な被害があったと写真での説明など、日頃のニュースでは知る事のできない話をうかがい知ることができました。

「輪島塗を全国の方、世界各地の方に使っていただき、思い出してほしい」「想いを伝えられて良かったです。復興したらぜひ輪島に遊びにきてください。」と柴田さんは言いました。

手前にマイクを持つ女性、奥に輪島の法被を着た男性が対談している。奥に手話通訳者。スクリーンに映る被災地能登の被害写真

輪島市在住の柴田剛さんとサポセンスタッフの茂澤との対談

机におおぜいの人が集まる漆器の販売。手前に募金箱が2つある

被災輪島塗漆器の販売では多くの方々に募金もいただきました。

要支援者と一緒に避難する方法のお話

第2部のゲストは、横須賀市地域支援赤十字奉仕団代表の細川順一さん。要支援者と一緒に避難する方法のお話を聞きました。

視覚に障がいがある人だったら・・・
聴覚に障がいがある人だったら・・・
歩行が困難な人であったら・・・

その人それぞれ、さまざまな対応をする必要があり、まずは観察することが大事であることが解ります。

講習のあとは、避難訓練をおこないました。

避難訓練

防災センターに協力していただき、サポセン館内にアナウンスをしてもらいました。
「避難訓練避難訓練、ただいま強い地震を観測しました・・・」
地震発生から津波警報発令という訓練で、みんなでサポートセンターの建物3階に避難しました。

「やってみるととても大変。だけど、やってみてとても安心した」という声があちこちから聞こえました。

赤いTシャツに白いベストには赤十字のマークの装いの3人の人がマスクをして講演をしている。手前には席に座った人たちが10人ほど見える

説明だけでなく実演もしてくれたので具体的な介助方法などが理解できました。

避難訓練という札をしている男性の背中 まわりに避難をしようとしている避難訓練の参加者が席から立ち上がろうとしている

避難訓練始まりました。サポセンスタッフも全員参加しました。

頭に両手を当ててなにか叫んでいるような表情の男性。スタッフ用の名札を首からさげている。

避難訓練といえども本気です。館内放送に従って大きい声でみんなを誘導しました。

ビルの吹き抜け屋外に、杖を持った人の腰に手を当て介助しながら歩く人たちとそれを見守る人。

支援が必要な人をみつけて、介助者がいっしょに避難訓練を続行しました。

建物の吹き抜け野外。30名ほどの人が集う。手前に赤十字のベストを着た男性が手摺につかまりみんなを見ている

地震による津波という想定の訓練のため、建物の3階へ階段を使ってあがりました。